【2020年上映】ナショナルシアターライブ「ニコラス・ハイトナー演出 夏の夜の夢」

2022年6月5日日曜日

NTL シェイクスピア

t f B! P L

原題:A MIDSUMMER NIGHT’S DREAM

<スタッフ>
作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:ニコラス・ハイトナー

<キャスト>
オリヴァー・クリス、グェンドリン・クリスティー、デヴィッド・ムースト

※公式サイトはこちら

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夏の夜の夢は、多分今までで一番見ている作品。
色んなパターンで上演を見てきました。

これ以外にも見たことがあります。

ストーリーを知っている人も多いため、
印象が分かれるポイントとしては、
演出家がどのように遊んでくるかだなと感じています。

今回のニコラスハイトナー版の最大の特徴は、
「媚薬で惑わされるのが女王ティターニアではなく妖精の王オーベロン」
という点。

つまり、媚薬によって男性が男性に恋焦がれるということになるわけです。


↓こちらのトレイラーでその様子が垣間見えます

もう否応なしに爆笑ポイントが増えるわけですよね…
これを面白おかしく演じられる俳優さんも素晴らしい!

オーベロンの真剣なまなざしに、気の毒ささえ覚えてくる…


そして観客が全員スタンディング(ですよね?)で、
センターステージでパフォーマンスがありながら、
観客は自由に移動することができます。

空中ブランコ?も自由に使い(エアリアルというらしい)、
空間全部を演劇の世界にしてしまう演出にとにかく脱帽。
日本でこういった事が出来る劇場ってあるのだろうか…

観劇の際は静かに座って傍観者でいるのが結構好きな私ですが、
こんなライブな演劇もあっても良いかも。

日本の劇場の自由度が高いものがもっと増えると、
色んな楽しみ方が増えそうですね。



夏の夜の夢は、毎回見る度に思います…

本当にシェイクスピアの脚本が傑作。
誰がどのように演じても、
滑稽で、悲しくなって、
見ごたえポイントが沢山。

そして最後は幸せ気分いっぱい。

ハイトナー版は、客席参加型でどこを見ていても自分がその世界に入っているような幻想的な世界を楽しませてくれるものでした。

ひとときの幸せ:夏の夜を本当に楽しんで気分にさせて頂きました。




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