結界(上) – 津谷一著
結界(下) – 津谷一著
久しぶりに小説を読みました。
単行本で小説を読むのは、もう何年ぶりでしょうか。
知り合いからオススメされたのがきっかけだったわけですが…
安易に踏み込んではいけない領域に入ってしまったなと、軽い気持ちで読み始めたことを後悔しました( ;∀;)
フィクション、フィクションなのですが…
そんなことを思ってしまう理由は、
都合が悪い時は、全て立場の弱い人たちが被害を被るんですよね…
下巻はもう怒涛につぐ怒涛で…
ラストは「そして全て無くなった」という言葉がふさわしい。
フィクション、フィクションなのですが…
なにか、私たちの見えていない世界で、
実際にうごめいているような気配を感じずにはいられないリアルさです。
空想と言えば空想。
空想と言えば空想。
でも、私たちが気づいていないだけの可能性も…。
そんなことを思ってしまう理由は、
ここ数年間の世界が一変してしまった出来事のこともありますし、
私が今参画している現場のこともあります。
(システムエンジニアとしてのお仕事の話)
CMや広告でいくらでもかっこよく歌うことは出来るのですが、
CMや広告でいくらでもかっこよく歌うことは出来るのですが、
そのシステムに実際に関わっている人たちの内情は、
そんな綺麗で華々しいものではなくて。
私の現在の状況は、全く材料も必要な情報もない状態で、
家の設計図を書いて家を立て始めろと言われています。
あまりにもあり得ない状況でパワハラに近いことが起きていても、
あまりにもあり得ない状況でパワハラに近いことが起きていても、
契約上や建前で穏便にするしかない下請け会社。
都合が悪い時は、全て立場の弱い人たちが被害を被るんですよね…
私たちから見えていないだけで、
日本を守ろうと戦って、
見えない所で死んでいった人たちが何人もいたのかもしれないと思うと、
何だか涙が出てきます。
最初、難しい用語の多さに読み進めるのが難しく…
徐々に物語のメインキャストも登場し始め、
壮大な前振りであったことに気付きます。
下巻はもう怒涛につぐ怒涛で…
ラストは「そして全て無くなった」という言葉がふさわしい。
悲しい。悲しすぎる。。。。
帯の解説だけでは分からない、
大どんでん返しにつぐ大どんでん返し…。
こんな大きな日本を揺るがすような事件が起きているなかで、
私たちは物価が高い~政治家が悪い~と、
表面だけの文句に踊らされている気がしてなりません。
映像化しようにもかなりの問題作で、
妨害すら起こり得そうなストーリー。
なかなか腰を据えないと読めない本ですが、
機会があえばチャレンジしてみてもらいたい小説です。
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