原題:THE LEHMAN TRILOGY
<スタッフ>
作:ステファノ・マッシーニ
翻案:ベン・パワー
演出:サム・メンデス
<キャスト>
アダム・ゴドリー
サイモン・ラッセル・ビール
休憩が2回もある長編作品。
出演者3人が何役もこなします。
赤ちゃんや少女など、どんな役でも3人のイケおじ様俳優が、
見事に演じ分けられていきます。
もう、もうですね…
あっぱれしか出てこないんですわ。
3人だけで何でこんなにも沢山の景色を見せてくれるのか。
どうなってるんだろう、お三方の頭の中は。
それに沿うような、生のピアノ伴奏がとても心地良いです。
作品自体は骨太でかなり情報量があります。
透明なガラス張りのステージに閉じ込められた出演者が、
小さな箱の中で翻弄されていくのを高台から眺めている気分。
ガラスにはペンで色々な書き込みも行っていき、
ずーっとそれが物語の最後まで残り続けます。
背景に映し出されている映像も全てがリンクしていて、
普通の映画として見ても美しい作品だなと思いました。
リーマンブラザーズの歴史(経済学の歴史)の勉強にもなる本作。
リーマンショックと言えば、
私でも知ってる世界的な金融危機。
リーマンショックの時、私は大学4年生の終わりで、
就職氷河期をスレスレ回避したのを思い出します。
その就職後は、新人の頃から相当苦労する羽目に。。
給料大幅カットという大打撃を受けたわけなんですわ。。
暫く、ボーナスなんてまともにもらったことなかったなぁ…(遠い目)
こんな贅沢な環境で勉強しながら素晴らしい演技を拝めるなんて、
まさに一石二鳥の作品です。
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