世界初演オペラ『Super Angels スーパーエンジェル』(無料配信~2022/01/31まで)

2022年2月20日日曜日

オペラ 新国立劇場

t f B! P L
渋谷慶一郎 子どもたちとアンドロイドが創る新しいオペラ
Super Angels スーパーエンジェル
<新制作 創作委嘱作品・世界初演>
Super Angels / SHIBUYA Keiichiro

全1幕〈日本語上演/日本語及び英語字幕付〉
約1時間45分
2021年8月22日上演

[新国立劇場三部門 連携企画]
芸術監督
大野和士(オペラ)
吉田都(舞踊)
小川絵梨子(演劇)

<キャスト>
ゴーレム3:オルタ3 (Supported by mixi, Inc.)
アキラ:藤木大地
エリカ:三宅理恵
ジョージ:成田博之
ルイジ/異端1:小泉詠子
異端2:込山由貴子
異端3:北村典子
異端4:上野裕之
異端5:長野礼奈
世田谷ジュニア合唱団
ホワイトハンドコーラスNIPPON

新国立劇場合唱団

渡邊峻郁、木村優里、渡辺与布、中島瑞生、渡邊拓朗
(新国立劇場バレエ団)

東京フィルハーモニー交響楽団


<スタッフ>
総合プロデュース・指揮:大野和士
台本:島田雅彦
作曲:渋谷慶一郎
演出監修:小川絵梨子
総合舞台美術(装置・衣裳・照明・映像監督):針生 康
映像:WEiRDCORE
振付:貝川鐵夫
オルタ3プログラミング:今井慎太郎


**********************************************************

これまたすごい作品が、無料配信されていると知り、
ありがたく鑑賞させていただきました。


※2021年11月26日(金)15:00~2022年1月31日(月)14:00
 までの配信期間で公開されていました。



近未来のようなファッションで、
いかにも今から少し未来の設定のお話っぽい雰囲気。
天井まで積みあがっている鉄パイプの舞台セットが、
先日見たカルメンにちょっとそっくり。


特に新鮮だったのは、オペラがすべて日本語だったこと!

日本で作成していて作曲家さんも日本の方なので、
当たり前と言えば当たり前なのですが、
オペラと言えばやっぱりヨーロッパの言語が殆どのイメージでして。
(浅い知識)

日本語で聴くと日本歌曲ぐらいしか馴染みがない私は、
頭がぐるんぐるんしました。


そしてそして、アンドロイドが出演者としてカウントされていることも驚きの一つ。
人間と一緒にオペラも歌っているのです。

ゴーレム3は、ちゃんと目も開いたり動きまして…!
メカと心通わせる演技するシーンもあって、
あぁ、こんな時代が来るのか、そう思いました。

勿論、人間がステージで歌うということはなくならないと思いますが、
ボーカロイドのように、機械がどんどん普及してくるのを感じずにいられないですね。


何か新しい物を目撃していることは確かな作品です。


そして、合唱&手話をしている子供たちがすごくいい。

みんなマスクしている子供たち
手話をしている子たちも、とても表現力が素敵で。

ホワイトハンドコーラスNIPPONという、
聞こえない子も、見えない子も、車椅子の子も、その友達も、
多様な子どもたちが互いの力を合わせて表現を行うグループだそうです。

こんな活動を行っている団体に出会えたりするのも、舞台の醍醐味。
子供たちのめいいっぱいステージで輝く姿に感動した私です。

この子たちの出演も、また新しい一歩を感じさせてくれました。


舞台は健常者だけのものではない。
当たり前に思っていても、
こういった出演がもっと広がってほしいと思います。


メインキャストの方々の台詞の聞き取りやすさは天晴でした。
日本語のオペラというだけで大変なのに、見事な歌声…!( ;∀;)

カウンターテナーの藤木大地さん。
美しい声。選ばれし人の声ですよね。。。



劇中の台詞も深く、新時代の作品を見た感じです。

伝統もこうして新しい風を吹き入れながら上演が続いてくことが、
後世に残っていく道なのだろうと思います。


~五人の天使が守ってくれる~
キーワードのように歌われていた上記の言葉。

Blog Archive

ついてくるサイドバー

QooQ