井上ひさしメモリアル10 こまつ座 第127回公演
「木の上の軍隊」
<日時・会場>
2019年5月11日(土)~19日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
2019年6月26日(水)
沖縄県 沖縄市民会館 大ホール
<キャスト>
山西惇、松下洸平、普天間かおり
<スタッフ>
原案:井上ひさし
作:蓬莱竜太
演出:栗山民也
前回公演のキャストが続投し、
前回以上にパワーアップした公演でした。
リアルなのか虚構なのか境目が分からなくなるくらい、
のめりこんで見ることが出来るのは、
出演者お三方の絶妙なバランスが見事だからなのかなと。
山西さんの強情な上官。
松下さんの憎めない新兵。
松下さんは少ない出演者の作品で、
バランスを出すのがとても上手ですね。
(けっこうそういう作品への出演が多いイメージ)
普天間さんの語る女は、
本物だぁ…と毎回感嘆してしまう美しさと色気。
私は両親含めて千葉県出身で、
なかなか戦争に縁がある出来事が多くない土地柄と言いますか、
大きく意識しながら生きてきたことはないため、
どこか遠くに感じてしまっているのも事実です。
祖父母から戦争の話を聞いたこともなく、
これから聞くこともできません。
色々な番組で夏頃になると取り上げられるのを見てきたのが、
私の中での戦争のイメージ。
どこか虚構で遠い国のような感覚で。
到底すぐには理解できない大きな力は、
日本ではこれからも"戦争"という題材として描かれていくのだろうなと思います。
沖縄には縁が全くない私ではありますが、
語る女の役、いつかやってみたいなと思いました。
何年経っても結局私の根本は変わっていないのかも(;^^)
語る女の役、本気で目指します。
というよりも、こまつ座さんの作品に出たい。
井上ひさしさんの世界に、入りたい。
色々なインタビューでも書かれていた、
沖縄公演の実現。
実際の舞台となった地で上演することは、
それはそれはとても大きな意味があったと思います。
▼こちらに沢山の舞台写真が載っています。
▼初演の舞台は映像化されています。