劇団チョコレートケーキ
『治天ノ君』
<日程・会場>
2016/10/27(木)~2016/11/06(日)
シアタートラム
<スタッフ>
【脚本】 古川健
【演出】 日澤雄介
<キャスト>
西尾友樹 浅井伸治 岡本篤 青木シシャモ 菊池豪 佐瀬弘幸
谷仲恵輔 吉田テツタ 松本紀保
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このブログ記念すべき、300本目の記事は!
10月の終わりに見てきました。
劇団チョコレートケーキ。
名前がとってもおいしそうで、
(チョコレートケーキ大好き)
それはそれは勝手に、
甘くてほっこりしちゃうような作品を作っているのかと思っていました。
始まった瞬間、頭を殴られました。
真正面から歴史に向き合った脚本が魅力的。
静かに、私たちに訴えかけてくる舞台は、
じわりじわりと心に響いてきて、
いつの間にかこの作品・舞台の虜になってしまう、
不思議な魅力のあふれたものでした。
大正って短い時代だったんだよね~
大正天皇が短命だったから、昭和がこんなに長かったんだよな~
大正生まれってレアだよね!レア!
大正時代を初めて知って、
そんな風に無邪気に思っていた小学生の頃。
歴史という物は、
本当に都合よく解釈してしまえる、
目立ったものだけが未来に残っていくんだなぁと、
歴史との向きあい方を考えてしまいました。
骨太でずっしりとした演出も印象的で。
照明の使い方に、なぜか栗山民也さんを思い出しました。
シンプルで、心情に訴えるような、
ハッとするものが多かったです。
この作品は、2014年に
第21回読売演劇大賞 選考委員特別賞
を受賞したそうで。
再演にも納得の、深い海のような作品でした。
面白いインタビュー記事もありました。
>> 劇団チョコレートケーキ『治天ノ君』インタビュー:アイホール・アーカイブス
http://www.aihall.com/choco-cake_interview/
治天の君というのも、造語かと思ったらきちんとした意味だったのですね。
劇場で配られた資料も面白かったです。
それに載せられた参考文献たちはこちら。
作品から沢山の深い情報が感じ取れたのも、
これだけ色々な本を読まれて書かかれていたからなんだろうなと思います。