作:アーサー・ミラー
演出:イヴォ・ヴァン・ホーヴェ
(2015年ローレンス・オリヴィエ賞最優秀演出賞受賞)
主演: マーク・ストロング
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最初、タイトルを見たときにどんな作品なのか全く想像がつきませんでした。
橋からの…眺め…
「綺麗だなぁ…?(*´ω`*)」
としか浮かばなかった私の単純な脳みそ…
そんな創造とは全くの逆、
終始、人間の嫉妬と冷たい空気が流れる悲劇のお話でした。
ある家族が、違法移民の兄弟(親戚)を受け入れた所から始まります。
そこには、主人公の姪も住んでいて、
両親を亡くしてしまった姪を立派に育て上げようと、超溺愛しています。
(要は箱入り娘)
その姪は、やってきた違法移民兄弟の、弟と恋に落ちます。
主人公が許すはずもなく…それにより巻き起こる悲劇。
グレーと白が基調のセットで、
映画館で見ていると、白黒映画を見ている気分になりました。
唯一鮮やかなのは、主人公の姪の衣装。
終始ひんやりとした空気がつたわってくるようで、
人の裏をかきあう会話劇がリアルに引き立っていました。
私は主人公の奥さんにどうしても肩入れしてしまいました。
もう良い大人と言いながら、主人公にべったりの姪は、
同性からしたら可愛くないですw
主人公のマーク・ストロングが、
もう、息をするかのように、自然に舞台上で生きています。
ラストの演出も好きでした。
白黒映画を見ているよう、と例えた舞台の雰囲気を一気にぶち壊します。
残酷なのに鮮やか、とさえ思ってしまいました。
終わった後は、一本の映画を見るようにあっという間で、
面白かった~という感想しか出てきません。
じっくり原作の戯曲を読んで、ゆっくり考えたいです。。
原作はこちら。
「るつぼ」とともに納められています。
「橋からの眺め」観賞。— 行橋安美 YasumiYukuhashi (@YasumiHaYukuyo) 2016年4月13日
シンプルなのに、立っているだけで説得力が違う。
また凄いものを見た…
しばらくぼーっとしてしまったよ。
ラストの演出は、残酷だけど鮮やかだなと思ってしまった。#NTL#ナショナルシアターライブ pic.twitter.com/wISBo8MalW