2014/11/24(月祝) 15:30 ミュージカル「スリル・ミー」柿澤×尾上(東京千秋楽)

2014年12月7日日曜日

ステファンドルギノフ スリルミー ミュージカル 柿澤勇人 感想 観劇 栗山民也 尾上松也

t f B! P L
ミュージカル「スリル・ミー」

<出演>
私役 尾上松也(松竹) ×  彼役 柿澤勇人

ピアノ伴奏:朴勝哲

<公演日程>
2014年11月7日(金)~11月24日(月祝)

<劇場>
天王洲銀河劇場

*****


このペアだけ大阪公演には行かないため、
本当にこの回が今期の上演として最後。


なんだか落ち着かない様子で劇場に向かいました。

今回、ペアが一斉変更されたことで、
「もしかしたら、この3組は今後見られないペアかもしれないよなぁ」
という漠然とした思いがあり、毎回見届けてきました。


あっという間にここまで来てしまいました。

わー、終わってしまうんですね。。


この日は、なんとドリンクが全種類揃っていました!
嬉しい!

一緒に観劇してくれたカメラ好きの友人が、
ライカで綺麗に撮影してくれました( *´艸`)


*****


この日は、センターブロックから全体を見渡せる好位置。


ラストのラストで、また変化の兆しが見える公演でした。
これで千秋楽とはもったいない!

どんどんこれからもっと変わっていきそうな気配がありました。


柿澤さんは、今までもそうでしたが、
変化させようと思っているのかというくらい毎回違った"彼"を見せてくれます。

一回一回の空気を感じ取って、お芝居を出来る方なんでしょうね。

バックボーンに「闇」を抱えた部分が色濃く感じられました。


「思いついた」
と殺人を思いつくシーンの声がワントーン低いのに、この日は鳥肌が立ちました。
怖い!ブラックな部分が垣間見えました。



そんな"彼"を感じ取ってか、
尾上さんの"私"も熱量を伝えるだけでなく変化球が増えてきたように思います。

"彼"の闇に触れるような台詞の言い方をされたり、言葉の重みが変化していました。


そしてラスト、護送車のシーンはいつも通り気持ち悪い(笑)


あのシーンの尾上さんの鬼気迫る説得力と、
柿澤さんの気持ちが離れていく様が本当にリアルで、
このペアの最大の見せ場ではないかなと思います。


「こんなことはしたくなかった。
 出来れば言いたくなかった。
 でも、そうするしかなかった。」

というのが、日本版スリルミーの主要な流れになっていたと思うのですが、


このペアはここの説得力がある故、
「"彼"をとにかく手に入れたくて、迷いなく"私"が迫っていった」
ように見えます。


"彼"のほうには愛情があまりなく、単純に暇潰しで遊んでいただけ、、
でも、実は"私"からは容赦ない愛情を注がれていた。


"彼"がもっと"私"に愛されていることを理解して、
家族から得られなかった愛情を"私"で埋めることができたとしても、

なんだか結局この結末に行ってしまったような気がします。
"私"の思いが強すぎて。


熱量が一番ありますが、見れば見るほど、とても悲しいペアでした。


*****


千秋楽ということで、特別にカーテンコールでのあいさつが。


二人はお互いの健闘をたたえては抱き合ったり、
尾上さんが柿澤さんのほっぺたにチューをしたり(笑)
柿澤さんが思いっきりそれを手で拭き取って、拭き取った手もズボンで拭いていたりw


尾上さんは、他の2ペアの応援コメントも忘れず、
ステージに立つ者として、とてもしっかりした方だなぁというのが挨拶からもひしひしと伝わってきました。

そして、柿澤さんが
「手ごわい相手でした。強い、怖い、そして気持ち悪い(笑)」
と話されていたのが、今回の全てだと思いますw


この2人をペアにキャスティングした方は本当にすごいですね。
演劇の化学反応というものを目の当たりにしました。

お二人ともお疲れさまでした!


*****


はい、これにて、2014年のスリルミー観劇記録は終了です。

2014年版スリルミー。ありがとうございました!

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