<日程・会場>
2017年05月18日 (木) ~2017年06月04日 (日)
東京芸術劇場(池袋)
<キャスト>
レオ・フランク:石丸幹二
ルシール・フランク:堀内敬子
ブリット・クレイグ:武田真治
トム・ワトソン:新納慎也
ニュート・リー:安崎求
ミセス・フェイガン:未来優希
フランキー・エップス:小野田龍之介
ジム・コンリー:坂元健児
ローン判事:藤木孝
ヒュー・ドーシー:石川禅
スレイトン知事:岡本健一
ルーサー・ロッサー:宮川浩
サリー・スレイトン:秋園美緒
ミニー・マックナイト:飯野めぐみ
メアリー・フェイガン:莉奈
石井雅登、杉山有大 当銀大輔 中山昇 水野貴以 横岡沙季 吉田萌美
<スタッフ>
作:アルフレッド・ウーリー
作詞・作曲:ジェイソン・ロバート・ブラウン
共同構想およびブロードウェイ版演出:ハロルド・プリンス
演出:森新太郎
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1913年にアメリカで実際に起きた、免罪をテーマにした話。
レオ・フランク事件として知られています。
>>殺人博物館~レオ・フランク
※ショッキングな写真もあるので要注意!
今稽古してる作品と時代背景が一緒ということもあり、
参考になるのではと観劇。
それはもう色々と沢山リンクする所ばかりで…
観劇終わりにどっと疲労しておりました。
受け取るものが沢山ありすぎました。
裁判のシーンはもう目も当てられない位で。
無実の人間が、ただ憎しみというだけで犯人に仕立てあげられていく…
大勢の意見の圧力。
怖すぎです。
自分も気が付かないところで、
理不尽な行動をしていないかと反省。
幹二さんの曲がったところが大嫌い・頑固な主人公が、
後半、現実を受け入れていく(折れていく)姿は何とも切ない。
狂った人ばかりのなかで、
堀内敬子さんの役が唯一の光に見えました。
ラストの華やかな紙吹雪が降り歓喜する住民たちとは違うところで、
一人喪服でじっと耐える姿は、やはりとても切ないです。
冒頭で大量に降ったあと、
そのままステージに残り続ける紙吹雪も何だか怖い。
(掃除することなく、終演までずっとあるのにびっくり)
タイトルにもなっているパレードの華やかさを出しているようで、
残酷なシーンでも床に色鮮やかなものが残っているのが逆にとても怖くて。
怖くもあり、綺麗でもあり。不思議な気分させられました。
この紙吹雪、毎公演変えていたそうで、なんと贅沢。
ミュージカル「パレード」、舞台監督さんから教えてもらった。紙吹雪は毎回新しいものを、色の配分をちゃんと考えて降らせてるんだそう。石丸マネ pic.twitter.com/m6158wUuh4— 石丸幹二 (@team_kanji) 2017年5月31日
しかし、あんなに紙吹雪が下にあるままなんて、
足をとられてもおかしくない気がする…
私は多分転びます←
タイトルのパレードという華やかな名前との対比がなんとも憎い作品です。
※劇中では、南軍戦没者追悼記念日のパレードを指しています
アンサンブル含めキャストも豪華で、
歌が上手い人ばかりであったこともあり、
ナンバーの重厚さが際立っておりました。
音楽も必見!
※余談ですが、日本映画の「パレード」も、なかなか暗い作品です。
※おまけ
芸術劇場の入り口に飾られていたモビール。
建物もお洒落ですよね。