現代カナダ演劇・最新作連続公演
「ベルリンの東」
作:ハナ・モスコビッチ 翻訳:吉原豊司 演出:小笠原響
出演:佐川和正、森尾舞、西山聖了
下北沢『劇』小劇場
2015年2月6日(金)~2月15日(日) 全10ステージ
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ベルリンの東といのは、アウシュビッツ強制収容所を意味するのだそうです。
劇中にこの単語が出てきたとき、
すぐにアンネの日記を思い出しました。
去年の11月末に、ちょうど劇団ひまわりの「アンネの日記」を観に行っており、
ヒトラー、ユダヤ人、その歴史について衝撃を受けました。
原作者のハナ・モスコビッチさんもユダヤ人の女性だそうで、
描き出された世界に妙な説得力と立体感があります。
舞台後ろに張り巡らされた有刺鉄線も印象的。
ユダヤ人の迫害の歴史が、後の時代の人間たちにも及ぼす影響を目の当たりにしました。
嫌でも付いて回る過去の歴史。
それを描く、キャストお三方が皆さんとても素晴らしくて。。。
森尾舞さんのアメリカドラマを見ているような自然な演技が素敵でした。
西山聖了さんは屈折した少年ぽさが魅力的。
佐川さんは、以前ワークショップで知り合って以来、
その時のメンバーで飲みに行ったりしている方。
今回は、なかなかの強烈なシーンが多く、
知り合いのそういうシーンを見るというのは初めてで何とも不思議な気分に。。。(;'∀')
役者さんって本当にすごいなぁ。
そして、冒頭からラストまでずっと出ずっぱり。
100分間一度もはけないとは、
私が知っている出ずっぱりで大変なミュージカル
「スリルミー」の"私"役
「サンセット大通り」の"ジョー"役
をゆうに超えてきました。
スリルミーは、"彼"役のソロ♪スポーツカーで一度後ろに引っ込めますし、
サンセットも出ている合計時間は100分を超えているかもしれませんが、
引っ込む瞬間があります。
板の上に出たが最後、ぶっ通しというのは相当な体力と集中力を使うと思います。
佐川さんお疲れ様でした。
衝撃的なシーンを目にしたあとだったので、
終演後にお会いした佐川さんが、いつものほんわか佐川さんで、妙に安心しましたw
初めて入った下北沢小劇場。
下北沢の劇場がひしめいている感じが好きです。
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