こまつ座 第124回公演
「母と暮せば」
<日時・会場>
2018年10月5日(金)~21日(日)
紀伊国屋ホール
<出演>
富田靖子
松下洸平
<スタッフ>
原案:井上ひさし
作:畑澤聖悟
演出:栗山民也
協力・監修:山田洋次
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とても楽しみにしていた公演♪
こまつ座さんの作るお芝居の世界がとても好きですし、
松下洸平さんが出演するというのもわくわくしていた一つ。
こちらの作品は映画にもなっていますが、私は観たことがなく…
何も前情報なく観に行って…
完全にやられました。
親子の何気ない会話からえぐられるような話に続き、
最後にはちょっと一筋の光。
この話の流れが絶妙でした。
最初は親子の何気ない会話で、
久しぶりの再会を楽しんでいる和やかな雰囲気。
そこから、徐々に本題に入っていきます。
息子が何年も経って目の前に出てきた意味。
母の葛藤。
そして、息子の最後の様子。
ラストの母の姿は忘れられません。
辛いけどホッコリ。ホッコリだけど辛い。
「幸せは生きている人のためにある」
劇中のセリフだったと思います。
一人であっても、母は生きていくためにまた仕事をしようと決心していく姿は、
まぶしくて、輝いていて。
そのまま天寿を全うしてほしいなと願わずにはいられません。
本当、今は幸せな世の中です。
沢山の願いをかなえる手段がある。
ないものばかりではなく、ある物にも目を向けていきたいです。
観に行けなかったという方は、
ぜひしのぶさんの稽古場レポートをご参照ください。
http://shinobutakano.com/2018/09/28/10743/
毎回沢山の観劇・鑑賞の思い出とともに、
目の前のありのままの景色も書いてくださるので、
毎回この文章に見入ってしまいます。
母と暮らせば。
是非、同じキャストでの再演を希望します。