プライムビデオ鑑賞続き!
これまた気になっていた紙の月を鑑賞。
原作は、角田光代さんの小説。
ですが、映画版は原作にはないキャラクターが登場して、
よりサスペンスちっくになっているとのことです。
by wikipedia
そのハラハラ感がとてもたまらず、
もう最後まで主人公梨花に釘付けでした。
何がそこまで彼女を突き動かしたのか。
上海の転勤先から久しぶりに戻ってきた旦那が、
子どもが欲しいな~とほのめかした途端、
逃げるように別荘に引きこもり、
ニセの保険商品勧誘チラシを作ったりして。
人が何かに盲目になっているときの恐ろしさったらないですね。
(経験あり…)
宮沢りえさんがどんどん色っぽくなっていくのも素晴らしいし、
池松くんの年下少年もつかみどころがなくて素敵。
銀行の職員たちも絶妙なバランス。
大島優子ちゃんの読めない小悪魔な年下職員が良い感じにアクセントで、
小林聡美さんの堅い考えのベテラン職員(先輩役)も読めない怖さに引き込まれ。
良くこれだけのキャスティングをそろえられました…!
と本当に監督に拍手を送りたいです。
(監督自身も自画自賛されているようですしw)
監督の自画自賛についても書かれているWikipediaの内容がとても面白く、
興味深々に読んでしまいました。
(作品への評価なんかも激しくうなずいてしまうくらい)
監督への信頼やいろんなタイミングの良さが重なった素晴らしい映画だったんですね。
劇の終盤、事件が全て銀行側に知れ渡ったあと、
「お金なんて所詮偽物じゃない!
だから自由になるために使ったのよ!」
というようなことを主人公がいうのですが(おぼろげ)
小林聡美さん演じる先輩が
「お金は偽物かもね。ただの紙切れだし。
でもだから、お金じゃ自由にはなれない。」
と放つ言葉が印象的すぎて。。
頭から離れません。
お金があってもなくても、
結局心の自由は本人次第なんだよな…
なんてことを考えながら。
主人公梨花にもう少しの理性があったら。
家庭に心のよりどころがあったら。
未来は違っていたのかもしれないですね。
最後、梨花はどうしたんでしょう。
逃げ続ける自由って楽しいのかな。