【書籍】「すべてはモテるためである」二村ヒトシ著(23)

2019年6月12日水曜日

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以前読んだ二村ヒトシさんの別の書籍。

>>前回読んだのはこちら
本「なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか」二村ヒトシ著


今回読んだ本は、男性向けの本です。
なかなか過激(?)な単語で、この本を手に取った男性陣をあおりますw

"勘違いしているバカ"
"きもちわるい人"

等々、男性だとグサグサ刺さるであろう単語のオンパレード。

沢山のたとえ話も交えて、
この本を取ることになった「きもちわるい」男性陣は、
もう目も当てられない位落ち込んでしまうんじゃないでしょうかw


この本の中では、たびたび
「エラソー」になるな。
と書かれています。

私は職業柄あまりオラオラ系の人にはあったことがありませんが、
勝手に思い込んで自分の土俵に上がってこようとする人たちは、
確かにきもちわるくて失礼だなと思います。

断ってもやってくる人は「だから、何度言ったら分かるんだよ!」
という怒りさえも覚えてきます(笑)


その人間が特別かどうかを決めるのは本人じゃない決めることが出来るのはそのときそのときで、面と向かっている「相手」もっとかんたんに言うと、「エラソー」にふるまっていいのは、「あなたがエラソーにふるまってもキモチワルがらないでいてくれる人」を相手にしているときのみ
この文章を心に刻んでほしいです。
特にストーカー気味になりやすい人は(*_*;


過激な文章も多いですが、時々出てくる心理学ともいうべき、
本質を付いた文章には舌を巻きます。
(二村さんは心理学を勉強されたりしたんでしょうか…
 もし自然とこの境地に達したのなら本当にすごい)

・べつにそんなたいそうな「自分」をもたなくても、いいんです。無理して「特別な」ことを好きにならなきゃ「自分を持ってる」ことにならないってわけじゃない。
・きっと人間は、他人から「あなたは、そんなにキモチワルくないよ」って、保証してほしいんです。
・「対話できる」ということが、つまり「相手と同じ土俵に乗れる」ということです。
・相手を、あなたの心の中で「決めつけて」は、いけないのです。 (中略)アドバイスをしたりしても、最初は感謝されるかもしれませんが、やがて確実に嫌われます。 それはコミュニケーションではなく「相手をコントロールしようとしていること」だからです。
・自分を「守ろう」とすることを、やめてみてください。すると、あなたは「ごきげんに」なる。すると女の子のほうも「この【ちょっとキモいけど、ごきげんな人】と、話してみたい」と思ってくれるようになる
・彼女が「あなたのアピールを拒否した」ことは、イコール「あなたのすべてが拒絶された、すべて否定された」ということではない
・女性はナマモノで、一人ひとり、ちがうのです。それよりも、自分自身を「知る」ために【自分の中の女】となかよくしましょう。


沢山引用してしまいました(笑)


そして、あとがきが秀逸です。
(何回も加筆修正されて再販されているため、こちらのバージョンだと、
あとがきが沢山あります。)


もう何回も読んでしまいました。
個人的には本編よりもオススメしたくなりますw

引き寄せや心理学の分野にまで突っ込んだ、
と対談は必見です。


もちろん、上野千鶴子さんの解説も最高です。
(最初私がこの本を取ったのも上野千鶴子さんの解説があると知って…
 私にとって憧れの天の上のような存在の人)




その上野千鶴子さんの解説後に出てくる第5章も必読。
深い。深いです。
本当にモテるってこと必要?と考えさせられます。

・大人だということは「もう、そんなに長い時間は残ってないんだから、なるべく他人を幸せにしよう」と考えることだ。


今の私になって、とっても響いてくる言葉です。
これ、数年前だと全然分からなかった気がします。


最後の國分功一郎さんとの特別対談も面白い話が沢山出てきます。


AV監督と哲学専攻の大学教授の対談…?
って思う方が多いかもしれませんが、これがまた面白い。
二村さんのすごさも垣間見えます。


男性だけでなく女性も、是非モテについて考えたい方は手にとって見てほしいです。


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