何て言う本を読んでいるのwと思われるかもしれませんが、
第二章に書かれているDV男子にはまってしまう女性の記事が気になり、
今回読んでいました。
お目当ての女性たちの記事もとても面白かったですが、
著者の本橋さん自身も薬物中毒に不安神経症を患っており、
リアルで生々しい描写も非常に面白くて、
ぐいぐい引きつけられました。
著者の友人の衝撃的な話から始まり、
ラスト知り合いの自傷行為のこれまた衝撃的な話もあって、
終始ノンフィクションのストーリーは、他人事とは思えないものばかりです。
私の周りには運良く中毒症状になっている方はいません。
(アル中判定された先輩はいたけれども…)
ただ、人は少なからず何かに依存していかないと生きていないのは、
一度退職したことがある私は痛いほどわかります。
めんどくさいと思っていた仕事も、自分の生きがいになっていたのだと…
仕事に依存していたんですね。
”共依存”ということについても言及しています。
「自分との和解」こそが共依存からの究極の回復だそうです。
過去のトラウマが共依存への影響が大きいのを考えると、確かに…
潜在意識の記憶が知らずに蘇ってきて、
幻覚・幻聴のもとになったり、
人間の脳みそとはとてもとても深くて謎に満ちていますね。
不安神経症に襲われた著者は自分で自己肯定感の方法を生み出し。
「いいんだよ、それで」
と唱えることで落ち着けるようになっていくさまが見物です。
「不安」や「悩み」を抱えながらも生きていくしかありません。
排除せずにあるがままに受け止め、
今目の前にあることを自分なりにこなしていく。
人間は発達した大脳のせいで、
他の動物には感じ取れない、
「過去」と「未来」の概念を作り上げることが出来るそうです。
それこそが色々なことのプラスにもなりつつ、
大きな弊害にもなったりも…
ラストの目の前で自傷行為を始めたデザイナーには口が空くばかり。
ここにも共依存関係が成り立っているのかと思うと絶句してしまいます。
生きていく最大の課題は「自分との和解」
自分との対話は、いつまでも必要なのですね。
本橋さんは非常にコアな書籍が多数あります。
どれもタイトルが凄すぎてそそられるものばかり(笑)