日本でも上演されたこともあって気になっていた作品。
自閉症というテーマも重要かと思いますが、
私は数学(理系分野)が扱われていることに、
とても惹かれました。
数字を考えているだけで落ち着いてくる…
という感覚が、私にもあります。
小学校~中学1年まで珠算・暗算をやっていたからなのか、
昔から数学が好きで、5教科でいつも点数が一番良かった私。
(逆に致命的に出来なかったのが国語と社会)
私の場合、ある日無性に積分を解きたくなります。
あとは、そろばんでずーっと足し算だけ続けたり、
ナンクロを解きまくったり。
自分で自分に暗算の問題を出したり。
なんだか計算してると落ち着くんですよね。
不謹慎かもしれませんが、
数学が好きだけれど、
そこまでずば抜けて出来るわけでもない私は、
「自閉症だったり精神的に問題があっても、
数学がそんなに出来るなんて羨ましい」
そう思っていました。
でも、今回の舞台を見て、
自閉症の人はこんなに大変な思いをしながら生きているのに、
安易にうらやましいとか思っていた自分が恥ずかしくなりました。
自閉症の人の症状が、
普通の人からみたらどう見えるのかが見事に演出で表現されています。
(見事、と言って良いのか。
その症状が分からない私が言っていいものかも難しいところですが、
それ以外に適切な表現が見つからない…)
機械的で映像を駆使した演出は、
さながらバーチャル世界に迷い込んだ気分に。
出演者の動きもそれに馴染むような計算されつくしたもので、
視覚的にも楽しめました。
膨大な情報の海におぼれながら、
最後は真実にたどり着き、
未来へ進んでいこうとする主人公。
出演者の動きもそれに馴染むような計算されつくしたもので、
視覚的にも楽しめました。
膨大な情報の海におぼれながら、
最後は真実にたどり着き、
未来へ進んでいこうとする主人公。
彼のこれからを応援せずにはいられません。
この作品を観た後は、
ふーっと数学が扱われている作品として、
「容疑者Xの献身」を思い出したり。
ガリレオ先生が尊敬する同級生(数学の天才)が登場します。
以前見た映画の「プルーフオブマイライフ」も思い出しました。
※感想はこちら
主人公の女性が、数学に関して天才的な能力を持っています。
どちらも数学好きにはたまらないストーリーです。
今年のナショナルシアターライブ1発目は「夜中に犬に起こった奇妙な事件」— 行橋安美 YasumiYukuhashi (@YasumiHaYukuyo) 2016年2月23日
自閉症の描き方がこんなにも鮮やかに分かりやすい舞台は初めて。NTLを見ると毎回格の違いを痛感する…