遂に完結です。
なんだかとても寂しい気分…
こんなに続きを読むのが楽しみで、
生活のことを色々そっちのけで楽しんでしまった本は久しぶりです。
本書では一緒に暮らすことを夢見てペドゥリートとビンカが大奮闘します。
(3作品の中で一番小説らしい展開かもしれません)
とにかくビンカが頼もしすぎてあっぱれ!
大人たちを説得する姿は勇ましくてカッコいい。
さながらSF映画のようになってきて、
普通の小説のように楽しんでしまいました。
元々小説ではあるのですが、
私はどうしても遠い世界の空想の物語とは思えなくて。
1・2作目よりも随分身近に感じながら読んでいたような気がします。
ラスト3作目は大ボリュームの454ページ!
1・2作目との厚さの違い…!
本作は愛と執着について沢山アミの言葉から語られますが、
この辺りの文章をハイライトして恋愛指南書として出してほしいくらい。
聞こえの良い、耳障りの良い文章ばかりまとめた本よりも、
アミの3作目を読む方がよっぽど刺激があって本質を突いていると思います。
あとは現実創造や潜在意識につながるポイントも沢山ありました。
この本から引っ張るだけで、もう何冊も出版が出来そうです(笑)
全てはこの本からは始まったのではないかと思えてきてしまうくらい。
個人的にハイライトした部分を抜粋してみました↓
***
物質的なものとは、たんに”外側の部分”にすぎないけれど、幸せとは”内側の部分”と密接に関連していて、同時に愛ともかかわっていることなんだ。
大多数のひとがそう考えているみたいだからって、けっしてそれにしたがっちゃダメだよ。
そうじゃなくて、きみの心がめいじるところに、君の知性にしたがうんだよ。
だって、ふゆかいなひとというのは自分の心を開くことができないか、開こうとしないひとたちのことだからね。
愛はいつも近くにいるよ。たとえ、だれかがすぐ近くにいなくてもね。
そう、だって、なにかに、あるいはだれかに依存しすぎるっていうのは、
(中略)
それは人々を奴隷化して、魂の自由をうばってしまうことになるからね。
でも、魂の自由なしには、ほんとうの幸せなんてありえないからね。
(愛は中毒か?という質問に幸せになるのがほかのひとしだいだとしたら、と答えたアミ。それに「それが愛というものだ」と答えたビンカに対して)
それは執着だよ。依存だし、中毒だよ。
ほんとうの愛はあたえるものだよ。
それがほんとうに実現するように決めたらいい、自分じしんで。
そして、それが現実となるようにつよく信じることだよ。
ぜったいに手に入るって思えたら、それは手に入る。
でも、うたがいの気持ちや誘惑のとりこになったらダメだよ…。
よい願い、すばらしい願いはきみの内側のいちばん高い部分から、つまりきみの中に住んでいる神の部分から生まれているんだ。
もし神がその望みをきみに託したんだとすれば、それはきみに実現する力があるということなんだよ。
でも、それを実現するには、きみのつよい信念と自信がどうしても必要なんだ、わかる?
ふつうのことなら、ほんとうに望んだことは、かならず実現するよ。
それに必要なことを、きちんと踏まえてやればね。
進化のレベルがあがっていくと、それに反比例して、分裂・分離・偏見・国境・猜疑心・おそれ・暴力といったものが消えていく…
たとえるなら、心のハードルがどかされるんだ。
だから、ここではきっと、人種なんてものは、あんまり意味がないんだろう。
おなじ人間としての連帯感さえあれば、多少見かけがちがっていたって気にもならないはずだから…。
ぼくはそのとき、またひとつ理解できた。
愛があれば、ひととひととを分裂させてしまうどんな見かけのちがいだって
ーそうしたちがいはごく表面的なものなんだー
乗りこえられるんだってことを。
***
抜粋部分も重くて長い箇所ばかりになってしまいました…(^^;
アミとの旅は終わってしまいましたが、
ペドゥリートとビンカたちは確実に未来へ向けて動いていくでしょうし、
私自身も何か考え方や行動から変えていかないといけないと、気持ちが新たになりました。
もしかしたら、今この世界のどこかにペドゥリートたちが住んでいるのかもしれない。
そう思うだけでワクワクが止まりません。
今回このシリーズに出会えて本当に良かったです。
願わくば、本当に再販を。
日本語版の再販を切に願います。
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