ミュージカル『ラ・マンチャの男』
東京公演:2015年10月4日 (日) ~2015年10月27日 (火)
<会場>
帝国劇場
<スタッフ>
演出:松本幸四郎
脚本:デール・ワッサーマン
作詞:ジョオ・ダリオン
音楽:ミッチ・リー
訳:森岩雄、高田蓉子
訳詞:福井崚
振付・演出:エディ・ロール(日本初演)
音楽監督・歌唱指導:山口琇也
音楽監督・指揮:塩田明弘
<キャスト>
松本幸四郎/霧矢大夢/駒田一/ラフルアー宮澤エマ
石鍋多加史/荒井洸子/祖父江進/宮川浩/上條恒彦
鈴木良一(隊長)/ICCOU(ギター弾き)/大塚雅夫(ペドロ)
萩原季里(ムーア人の娘)/塚本理佳(マリア)/仲由幸代(フェルミナ)
美濃良/山本真裕/小川善太郎/山本直輝/市川裕之/村上幸央
松本錦一/柴崎義則/藤田光之/石丸隆義/高木裕和/羽山隆次/斎藤義洋
安倍幸太郎/穴沢祐介/浅川文也/砂塚健斗/富永雄翔/由井香穂里
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自分が生まれるよりも前から松本幸四郎さんが演じ続けているこの作品。
実は「ラ・マンチャの男」初観劇です。
大阪公演からスタートし、この帝国劇場公演が2015年はラスト会場。
帝国劇場で、こんなにもしっかりしたお芝居(ストレートプレイ)を見たのは初めてでした。
松本幸四郎さんの語るような歌。
身体に役の全てが染み込んでいて、
にじみ出てくる演技の重みが違います。
でも重すぎずなんとも軽やかにこなされる様子が、年を感じさせません。
駒田さんの巧みさ、周りのキャスト陣のうまさが光ります。
アンサンブルの方たちの力も素晴らしい。
そこに息づいて、自分も囚人仲間で檻の中に居るような気分となる位の吸引力。
無造作に動いているようで、
とても計算された動きに食い入るように見てしまいました。
今回からアルドンサになられた霧矢さん。
私が宝塚をきちんと見始めた頃に
ちょうど退団をされたので入れ違いとなってしまってましたが、
やーっと生の霧矢さんを拝めました\(^o^)/
霧矢さんのアルドンサはとにかく格好良かった!
男勝りな役どころがぴったり。
ぼんやりとしか知らなかったアルドンサという役。
とてもとても悲しい役どころで、見ているのが辛くなりました。
ラスト、絶望の中に見つけた一つの光で、
これから強く生きていってほしいと願います。
そして舞台美術も、
「帝国劇場のステージはこんな使い方も出来るのか!」と驚かされる作りでした。
天から降りてくるような階段。
地下の洞窟から出てくるように作られた舞台。
ステージ両脇に分けられたオーケストラピット。
2階B席からだと、全体が見渡せて気持ちが良いです。
そして、下手だったので塩田先生の指揮する様子がよく見えました(^o^)
芝居の延長でいつの間にやら歌に変わっている、難しい曲ばかりでも、
「塩田先生の指揮」というだけで安心して見てしまいます。
素晴らしい感想の数々が、おけぴの開幕レポートにも載っています。
⇒【舞台写真&感想コメント!】『ラ・マンチャの男』開幕レポート
松本幸四郎さんが、カーテンコールで胸に手を当て拍手に感謝をする姿は、
舞台に立てる喜びを噛み締めているようでした。
帝国劇場の入口のパネルはいつも圧巻。
ここに載るくらいの役者になりたいな…
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