2019/08/11 DULL-COLORED POP福島三部作 第二部「1986年:メビウスの輪」19:00

2021年7月2日金曜日

シアターイースト 観劇

t f B! P L

第20回本公演「福島3部作・一挙上演」
第二部『1986年:メビウスの輪』


<日程>
2019年8月8日(木)~11日(日)
東京芸術劇場シアターイースト

<キャスト>
宮地洸成(マチルダアパルトマン)
百花亜希
(以上DULL-COLORED POP)

岸田研二
木下祐子
椎名一浩
藤川修二(青☆組)
古河耕史

<スタッフ>
作・演出:谷賢一
美術:土岐研一
照明:松本大介
音響:佐藤こうじ
衣裳:友好まり子
舞台監督:竹井祐樹
演出助手:美波利奈
宣伝美術:ウザワリカ
制作:小野塚央

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"DULL-COLORED POP"
通称ダルカラの公演を初観劇。

チラシを見て、ただ物ではない感覚が襲ってきたこの連続上演。
ただ日程的に難しく、どうしても1986年~は見たくて、
この日に駆け込みました。

1986年~が見たかったのは、
私が86年度生まれだから(1987年2月生まれ)
というただそれだけのこと(;^_^A

自分が生まれた頃に福島で何があったのか。
純粋にそれが知りたかったというのがありました。


福島の原子力発電所が何故誕生し、
その後も使われ続け、
あの3.11が起きてしまったのか。
それを描いた舞台(福島三部作)の2作品目。


1986年の福島を描いています。


見終わった後に改めてタイトルを見て背筋が凍ります。
私には誰も悪者が居るようには見えませんでした。

でも結果は原発は出来上がり、
今の時代を生きている私からすると、
「何で止められなかったんだ!?」
と叫びたくなります。

じゃあどうすれば良かったのか?
どうしたら、2011年に悲劇が起きない道に進んでいけたのか?

1986年に生きていたとしても、
私には止められなかったような気がしてきました。


ただただ、悲しい。


***

私はこの作品を見ていて、
やっぱり地元の事を重ね合わせてしまい。


小さい頃「成田空港建設反対」のデモ行進をよく見ていました。

建設反対のペイントがされた車。
空港ギリギリに建ったままの民家。
飛行機の発着する真下にあった地区とかの光景。

色んな景色がざざーっと甦ってきてしまって。


その後、空港ギリギリに建っていた家は消えて第三滑走路が完成。
発着する真下の地域の人は、
騒音区域として、退去する場合の助成金?が出たとかで、
皆引っ越していってしまいました。

地区が1つ無くなってしまい、
ただの山と田んぼになってしまった土地が有るのは、
案外知られていないです。
そこを通るとき、街灯もまばらで真っ暗になり、
夜の闇が本当に怖いです。


空港のお陰で地域が発展したこともあるし、
電車も通って、良いことも沢山あったりしましたが、
それは本当に一面で、
悲しい思いをした人たちがいたのを忘れてはいけないと思います。

今を生きる人たちからしたら、
全く気にも留めない歴史の一部かもしれません。


成田空港の建設も、
メビウスの輪と何も変わらないなぁと悶々しながら帰宅。


定期的に再演してほしい作品群です。





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